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育児、カメラ、よしなしごと

三人のわが子のニューボーンフォトを撮っての覚書

 2019年、第一子となる長男の誕生、2021年、第二子の長女、そして先ごろ9月9日に第三子の次男が誕生し、それぞれにニューボーンフォトを撮ってまいりました。プロに頼む選択肢もありましたが、手作りで撮るのが好きということもあり、ネットの記事や動画を参考にして自分なりのニューボーンフォトに挑戦してまいりました。

 その覚書を残しておきますので、自分の手で生まれたてのわが子の写真を残したい方はご参考になさってください。

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柔らかい光を作る

 被写体が赤ちゃんなので、柔らかい印象となる写真を目指すことが一般的です。部屋の照明は変な色がついてしまうので消し、午前中の太陽光を利用して撮ります。

 

やっぱり窓際の太陽光が最高。でも…

 どのニューボーンフォト撮影Tipsを見ても、「窓際のレースカーテン越しの光が最高」という記述がなされています。おおむね同意ではありますが、これには注意点があります。直射日光が差し込んでくる状況では、レースカーテンを突き抜けて硬い光が入り込んできます。赤ちゃんを柔らかい光で包むことが目標なので、ちょっとコントラストがきつすぎる状況が生まれると問題です(もちろんそういう表現がしたければOKです)。できることならば、天候を選びたいものです。晴れてはいるけれど太陽はちょっと雲に入っている状況ですとか、薄曇りの日、あるいは外の光は入ってくるけれど直接日光が来ない部屋の窓際で撮る、など。

 

レフ板は必要

 上述のように柔らかい光を選ぶことができたら、今度は赤ちゃんの顔にできた影を白のレフ板で消してあげましょう。窓際から入ってくる光である以上、反対側の顔には必ず影ができます。Amazonで販売されている中華製の安いもので問題ないと思います。あるいは、百均に売られている白いスチレンボードでも十分です。顔の影が薄くなると印象が良くなります。

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レフ板なし

 

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レフ板あり

 

 

 

カメラとレンズの選択

 カメラを持っていなければスマホでもOKです、とよく書かれていますが、私としてはできればカメラで撮ったほうがいいと思っています。スマホの画質は昨今、カメラに迫る勢いであることは重々承知しているのですが、レンズは今も昔も変わっていません。スマホカメラは広角レンズが主体となっていて、どうしても被写体がゆがんで見えるのです。お手持ちのスマホで、人物の写真を撮ってみてください。もし画面端近くに顔を位置づけると、顔がぐにゃーんとゆがんで写って見た目が悪くなってしまいます。これは画質とは無関係な、広角レンズの特性です。

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スマホカメラの広角で撮った写真。真ん中に顔を据えれば変形は抑えられますが、近くにあるものほどこちらに飛び出し、遠くにあるものは小さく引っ込みます。赤ちゃん写真を撮るには不要なダイナミズムが生まれてしまいます。

 


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カメラを近づけ広角で顔を端に配置しました。頭が伸びていて不自然です。避けるべき構図です。

 

 これらの問題点は、焦点距離の長いレンズを使うことで解決できます。個人的な見解ですが、フルサイズ換算で50mm相当の標準レンズが扱いやすいと思います。お手持ちのカメラのセンサーサイズがAPS-Cなら35mm前後、マイクロフォーサーズなら25mmの焦点距離のレンズを用意してください。お手持ちのズームレンズを使用していただいても大丈夫です。

 記事冒頭の写真はマイクロフォーサーズ規格の25mmレンズで撮影しています。

 

赤ちゃんの服装、小道具など

 これに関しては好みの問題なので読み飛ばしていただいても結構なのですが、プロっぽい写真を撮ろうと思えばそれなりにこだわりたい部分です。

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 おくるみの巻き方についてはまったくの素人ですが、妻ががんばってくれました。こちらの商品は伸縮性もよく、近頃はやりのくすみカラーもたくさん用意されていて今っぽい写真が撮れたので満足しています。

かごは第一子誕生のときに買った柳の枝を編んだもので、それほど高額でなかったと記憶しています。

下敷きになっているファーは手芸店から調達しました。ファーの下にはバスタオルを円形に巻いたものを置き、首元が少し上がるように枕代わりのタオルを敷いています。

床にはSeriaで購入したリメイクシートを二枚張りつけています。しわになりやすいので、大人二人での作業が欠かせません。

 

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 おくるみの着せ方で撮影のバリエーションが出るのでいろいろ試すといいと思います。

 

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 こちらは第一子のときの写真です。周りにいろいろと置いていますが、なるべくシンプルに纏めたほうが今風ではないかと思います。服装も普段着感が否めません。これはこれで可愛いですけどね。

 

構図をいくつか撮る

 先ほどからいくつか挙げているような、俯瞰構図での写真は今風のものとして押さえておくべきだと思います。ほかにも角度を変えて赤ちゃんの可愛さを引き出す努力をしましょう。リメイクシートと地の床の境目が入らないように注意してください。

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兄弟を参加させる

 まあ撮っていれば勝手に参加してくるものですが。兄弟がいらっしゃるならば、やはり一緒に写真に写ってもらいましょう。思い出ポイントがグッと上がります。

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パーツ撮りをする

 カメラの寄り引きも大事な要素です。産まれたての赤ちゃんの手足はたとえようのない可愛さです。なるべく近づいて大きく撮りましょう。マクロレンズがあればなお良いです。

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以上です。これからニューボーンフォトにトライするパパママは、赤ちゃんの健康第一でがんばってください。それではよい写真ライフを。