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育児、カメラ、よしなしごと

Nikon Z6のローライトAFでホタルが撮れるのか

 緊急事態宣言が解除され、僕が住む大阪でも少しずつですが日常が取り戻されつつあります。とはいえ、まだ府県をまたいだ移動は遠慮しないといけないので(これ県境に住んでる人が不利じゃね?とは思う)、近場でなにか撮りたいところ。そんな折、朝の情報番組で「今年のホタルは早い」と聞きつけ、じゃあ行ってみるかと車をブブンと走らせおよそ20分、近所のホタルスポットに到着しました(田舎者がバレる)。

 

ホタル撮影のセオリー

 さて、勢いよく出てみたものの、実はホタルをちゃんと撮影できたことはありません。

「明るいレンズで開放付近で長秒であとで比較明合成っしょ?(鼻ホジ」

ぐらいの認識でした。まあ実際そのとおりなんですけど、問題はピント合わせ。入門用のサイトを見ると、だいたい「日が沈む前に構図を決めてAF、しかるのちMFに切り替えよ」とあります。まあそれができたら理想なんですけど、こちとら幼い子供を持つ身、明るいうちからホロホロと独りで撮影に出かけようもんなら、嫁氏の操るラピュタからインドラの矢が放たれること必至なわけで…

そのような理想的シチュは望むべくもありません。また、構図を決めてからホタルの飛ぶ位置がズレていて構図を修正したり、画角を途中で変えたくなってフォーカスをあわせ直すなんてこともあるでしょう。そういうときどうすればいいか?ホタルの点光源をEVF内で拡大、MFで合わせるのも手だと思いますが、今回はNikon Z6のローライトAFを試してみることにしました。

ちなみに機材はZ6/Nikkor Z 24-70mm f2.8S

撮影設定はマニュアル露出 SS8秒、f2.8、ISO1250。

 

Nikon Z6のローライトAF

 ハイスペックなフルサイズミラーレスなどでは、いまや低照度下でのAFは-5や-6EVが当たり前なようで、Z6もファームウェアアップデートにより-6EVでのAFが可能になりました。実際にその恩恵にあずかることがなかったので、これはいい機会。まずは木にとまったホタルにAFターゲットをあわせてみたところ、問題なく合焦。ホタルは輝度も高いし点光源なのでカメラ的にはイージーなんでしょうね。しかし今回は構図的にそこに合焦してもよくなかったので、違うところにAFを試してみました。

 

akawaku

図の赤枠に示した部位に合わせました。AFに関してはいつでもそうですが、真っ白や真っ黒な部分より、輝度差のあるところのほうが合いやすいもの。構図の中でわずかに他より輝度の高い葉っぱを見つけ出し、ここに合わせることとしました。遠くの街灯に照らされているせいで、ちょっと明るいんですね。

 

low

等倍切り出し。ひょっとしたらちょっと前ピンかも?という疑念も湧きますが、等倍じゃなければ気にならない(と思う)

 

DSC_2191

イメージですが、この暗さだとファインダー内ではこの程度にしか見えていないので、万々歳ではないでしょうか。ちょっとだけ明るい葉っぱ、見えますか?かなりの暗さだったので、合焦までいかないこともありましたが、何度かトライするうちに合うようになりました。

 

これでホタルも大丈夫?

 そんなわけで、Z6のローライトAFはおそらく使えると思います。付け加えるなら、ピント位置に本当に合焦しているか撮影後に確かめて、ずれているようならMFで撮りながら微調整するのが一番だと思います。もちろん早い時間に構図を決めるに越したことはないですが、困ったときの切り札としては頼もしいのではないでしょうか。

たぶんホタルの時期はこれから。もっと乱舞するホタルを撮っていきたいものですね!

DSC_2191