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育児、カメラ、よしなしごと

紅葉の大台ケ原ゆるゆるハイク、そして写真のブレイクスルー!?

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大山に行くはずだった

秋ですね。平地の木々も一部では色づいてきています。「今年は山に登るぞ!」と決めてから、近所の1000m前後の山には数回登ったものの、まだまだ初心者なので高い山には登っていなかった僕は、秋には絶対にちょっと高い山に行くぞと心にきめていました。森林限界がみたい。その一心で鳥取県の大山をチョイス。同行者とも予定をすり合わせ、10月19日土曜日決行か・・・!?と思われたそのとき、

有給が取れていなかった

ことが判明。同行者からは「カッコ悪い」と言われてしまいました。返す言葉もない。

 

仕方なく大台ケ原

仕方なくで選ばれてしまっては大台ケ原も可哀想なのですが、大台ケ原です。大阪からのアクセスもよく、学生の頃一度行っているのでなじみがあります。なんといっても百名山ですから、すばらしい登山体験が待っていることでしょう。

この一週間ほど、ずっと登山指数をチェックしていました。予定日前日まで雨の予報だったものの、20日だけは晴れて登山指数A。夜明け前に出発して日出ヶ岳でご来光を拝もうというつもりでプランを組みました。

https://yamap.com/activities/4801786

一方、日本一の多雨地帯であるため、霧の発生が容易に想像できました。

 

午前4時、大台ケ原ビジターセンター着

想像通りのガッスガスです。真っ白な山道を車で登ってくるのにはいささかの不安がありましたが、駐車場までくると早朝にもかかわらず、すでに4割ほどが車で埋まっていました。さすがハイシーズン。あまりにあたりが真っ白だったので写真には残していませんでした。

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こちらは下山後に撮ったもの。

 

ブルーアワー開始の5時過ぎに間に合うよう、入山しました。登山初心者が夜が明ける前に入山というのには少し不安がありましたが、大台ケ原の登山道は非常に整備されており安全であることと、以前に行ったことがあり、ヘッドライトなど準備も整えてきたこと、他に多くの登山客がいることなどから考えて大丈夫という判断をしました。それにしたって中にはスマホのライトをつけて普段着で入ってる若者もいて、さすがにそれはどうなん・・・という気持ちにはなりました。

 

午前5時、日出ヶ岳

 まあ、駐車場の時点で真っ白でしたので、期待はしておりませんでしたが日出ヶ岳の展望台でもこの様子。できたら晴れてほしかったですが、ガスならガスで楽しむこととします。夜明けを待っていると、ちょくちょく風でガスが流れて、向こう側の稜線や海が見えたりして、他の登山客から歓声が上がっていました。

 

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振り向けば青空。

 

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名残惜しさはありましたが、ガスでいい感じになっている登山道が見たかったので、展望台をあとにしました。正木ヶ原へ向かいます。

 

正木ヶ原へ

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正木ヶ原へ向かう木道では、ガスが優しい雰囲気を醸し出していました。明るくなってきたので木々の色づきが実感できます。

 

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さきほどの展望台から少し降りたところにも展望台があり、多くのカメラマンでごったがえしていました。みなさんフルサイズ一眼にガチめの三脚で楽しそうにしています。ちなみに今回僕はMy new gear...のOLYMPUS 12-100mm f4 pro一本です。手持ち最高や!三脚なんかいらんかったんや!

 

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この展望台には良きガス、良き太陽光が入り込んでいました。さいこー。

 

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ここでの撮影もそこそこに、正木ヶ原へ。

 

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青空がでてきた。

 

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正木ヶ原といえば立ち枯れの木。伊勢湾台風でこうなったとか。自然の力の強大さよ。

 

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木道が整備されてめちゃめちゃ歩きやすいです。

 

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ここらへんから「マジで12-100すげえ・・・」となり始めます。寄れる。ブレない。これはもう1/3段ぐらい絞っても良かった。それにしてもすばらしい写り。買って良かった・・・

 

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あーもう最高だよ。大台ケ原は雨が降ると登山道が普通に川みたいになります。ジャブジャブ。

 

牛石ヶ原、そして大蛇ぐらへ

このへんから「美ってなんだ・・・?」とか考え始めます。ヤバくなってません。そもそも、カメラを構えるときは美しいと思ったから。そこに広がる光景を見たとき、「む!?良い!」と思ったのはなぜか?それを言語化し、最大化するための構図、光、その他もろもろを考えてからカメラを構えるべきなのです。いままで反射で構えていたのをやめ、まずは感じたことを言葉にし、構図を組み立ててから撮影します。最初は時間がかかりますが、繰り返していくうちにスピードは上がるはず。今回の撮影でも、これをやりはじめてからクオリティが上がった気がします。一皮むけた・・・かな?

 

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その結果が冒頭にもあげたこれです。派手さはないですが・・・いい写真だと思います(自分で言う)

 

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このレンズ、寄れるしボケはきれいだしで、持ってきたマクロの出番がありませんでした。

 

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ゴーストは出ます。

 

そして大台ケ原のハイライト、大蛇ぐらへ。

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いやまあ、すんごい眺めなんですけど怖すぎ。

これかなりすべすべな岩場に、申し訳程度の柵で囲ってある場所からの撮影だったのですけど、ふつーに危ない。みんな平気そうに行ってるけどこれは事故が起きる。

ぐぐると「大蛇ぐら」「事故」でサジェスト出るもん。怖いから検索してないけど。

ビュンビュン風が吹き付けるので立てません。柵も持つとなんかグラグラしてるし・・・

 

大蛇ぐらで有名なのは↑のアングルのショットですが、自分が心惹かれたのは右方の絶壁。めちゃかっこいい・・・

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柵と手前の岩を被写界深度から外して、見てほしい絶壁のコントラストを少し強調して・・・などということを考えながら撮っています。

 

体力的にはなんてことなかったですが、ここでけっこう精神的に疲れました。ビビリなので。

 

シオカラ谷へ、そしてゴール

ここまでほとんどアップダウンがなくて、登山というよりお散歩感が強かったのですが、シオカラ谷へ向かうとようやく登山っぽく。そこそこ急峻なガレた山道になりました。

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画面上部の露出をやや落として、左下の紅葉と一番下の岩へ視線が動くように。初めて拡張感度ISO64を使用しました。(ND持ってなかったんです

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出発から5時間あまり、ゆっくりゆっくり写真を撮りながら回ったので遅かったですが、無事登山終了です。思ったより全然運動強度がなかったので、子供連れでまた来たいですね。それにしても撮影前提なら一人のほうが断然いいな・・・